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2008/01/01 0:00
VIPクラブ名古屋2008年1月例会のご案内
日時:2008年1月22日(火)午後6時30分~9時
場所:愛知厚生年金会館 2F『扇』(地下鉄池下駅隣)
講師:安村仁志(し)(ひと)氏 中京大学教授(同大学図書館長、社会科学研究所長)
演題:『宣教師ニコライと近代日本』-最近発見された『日記』全訳・出版に合わせて-
参加費:2000円(夕食代込み)
会長 戸田 安士
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。 さて、VIP名古屋の本年最初の集いにはロシア語・ロシア文学がご専門の安村仁志中京大学教授を講師としてお招きしております。 安村先生には4年前にもこの例会で「イコンから見た新約聖書」という興味津々たるお話をして頂き、大変感銘を受けました。
今回は神田駿河台にある、あのニコライ堂を建てた東方正教宣教師ニコライの日記についてのお話です。滞日中41年に亘って記された日記は最近発見されたもので、今般その邦訳が出版されましたが、共訳者の一人として翻訳に携われたのが安村先生です。
ロシア正教宣教師ニコライは1861年に函館にやって来て以来、日本語と日本文化を徹底して学び、開国日本への東方キリスト教の伝道に励み、全国に3万4千人の信者を獲得。こうした働きが評価されて、彼は、1971年にロシア正教列聖に加えられました。
日本をこよなく愛したニコライについては既に数多くの出版物がありますが、この「日記」には、これまで知られていなかった明治期の要人との出会いや地方の庶民の生活などが記載されており、今般、教文館から出版された全9巻に対して2007年度日本翻訳出版文化賞が授与されました(安村教授は1905-08年の翻訳を担当されました)。
ニコライは約50年の滞日中、たった二度しか帰国しておりません。1864年、最初の信徒となったのは坂本竜馬の親戚に当たる神官だったといいます。ニコライは他のキリスト教各派の宣教師と違って、ミッションスクールを作らず、都会だけでなく地方への福音伝道に力を入れており、日本の隅々にも愚直なまでの伝道方針が貫かれていることが、この日記からも伺えます。もうひとつの特徴は、自身の祖国、ロシアの文化を伝えようとしなかった、啓蒙的なキリスト伝道者であったと、安村教授は指摘されます。
日本ハリストス正教会を創設し、日本人聖職者を養成したニコライは日露戦争の時代、敵国ロシアの宗教を信じていると非難された日本人信徒を守り、また8万にものぼる日本抑留のロシア兵捕虜のケアにも全力を挙げた様子がこの日記にも記されています。...